こんなこと書いても単なる自己満足なんだけれど

報道とゴシップの境界

件の脱線事故のここ最近の報道を見ていると、確かにボウリング大会やら事故列車に乗っていた職員に出社指示を出したとか、ゴルフコンペ継続しただのっていうJR西日本職員の意識の低さ(個人の責任ってことではないだろうが、自分が渦中の企業の一員であるという所謂「当事者意識」は皆無と言っていい)は叩かれて当然といえば当然なんだが、だからといって一部マスコミの増長を通り越した暴走はどうしたものかと思うワケだ。

叱れない親

たとえばボウリング大会が発覚した時の深夜のJR西日本幹部の記者会見。その会場で飛び交った怒号の中に「遺族の前で泣いたようなふりをして、心の中でべろ出しとるんやろ」なんてのがあった。おいおい、お前何様だよと。結局、「ダメなモノは徹底的に叩く」ってだけで、全然事故の真相究明や、JR西日本という企業の体質改善につながらないような恫喝じみた怒声をあげても一つも前には進めないんだよな。それに、ああいう記者会見の場合、自分がどこの所属記者かってコトは明かさないのがフツーだから、余計ああいう発言が出来ちゃうんだろうね。子供をちゃんと叱れる親と叱れない親の違いみたいなもんかな。なぜ自分は叱られているのか、どうすれば良かった(=叱られずにすんだ)のかをちゃんと子供に理解させられないまま、ただ叱りつけたって子供は「叱られる」という行為に恐怖を憶えるだけで嘘をついて誤魔化すようになったりな……今回の事故原因とも言われてる「ペナルティを恐れて高速でカーブに突入した」ってのも同じコトかもしれないけどね(苦笑)。

エンターテインメント

ニュース番組も、ワイドショーとして放送される番組のほうが比率的には高いよな。結局、はじめに視聴率ありき、ってことで「同じ事件」を報道しながらも他局とは差別化を図らにゃならんというこのストラクチャに問題の一環があるのは間違いない。そういう意味では今回のこの事故報道では、NHKとテレ東が素晴らしいJR西日本の不祥事叩きに走らないで、ちゃんと事故のメカニズム解明や再発防止策についての言及が中心の報道になってる。だから見ていても「事故」について思考が働いてるんだよな。変な憤りとか怒りとか、感情論で揺さぶってこないから。


…と、真性クソダメヲタが呟いてみるテスト(゚∀゚)