キャリアと端末のバランス

…これほどキャリアと端末のバランスが噛み合ってないのもそうそう無いよな…。

ウィルコムは、Windows Vistaを搭載するシャープ製の小型端末「Ultra Mobile WILLCOM D4」を発表した。6月中旬に発売される予定。
 W-SIMに対応し、電話型のBluetoothハンドセット(別売)を使い通話も可能。OSにはWindows Vistaを搭載する。メモリは1GBで、40GBのHDD、198万画素カメラを搭載。microSDカードスロットを装備しており、ワンセグもサポートされている。
これ、携帯電話型のBT接続ハンドセットがないと通話出来ないなら携帯電話としての機能性考えたらどう考えても携帯電話そのものを使った方が効率的だし、端末自体のスペックが良かったとしてもどう考えても W-SIM ってことは PHS帯域幅しか無いんだから、そこがボトルネックになって利便性がスポイルされる姿しか見えてこなくね?

もっと端的に言っちゃうと、これが所謂携帯キャリア三社の製品として最低でも HSDPA をサポートして出てきたとしたらハナシは全然違うよねってコト。前に au が出してた W02H みたいな音声通話機能付の CF データカードをキャリアが用意したら、VAIO UX みたいなのに付けちゃえば(100g くらい UX の方が重いけど)近しいことは出来ちゃうだろうしねー。

ぶっちゃけた話、これを見て「(また) Willcom に入ろうかな」とは残念ながら思えない、ってのが結論。いわゆるこーゆーモバイル系ガジェットを欲する層ってのは結構惜しみなく金は出すけど、「欲しい」と思わないとまったく興味は示さないってのが割と多数を占めてる(…と過去〜現在の経験と周囲の人間的に思ってるんだけど)から、訴求力がイマイチってのはこの手のガジェットとしては結構致命的かなって気がする。