Intel X25-M で RAID10 (2)

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元の RAID0 環境だと、シーケンシャル1000MB R/W が R:440.1MB/s , W:127.5MB/s ランダム4KB R/W が R:21.58MB/s , W:54.67MB/s だったけど、今回の RAID10 ではシーケンシャル100MB R/W R:698.9MB/s , W:145.2MB/s 、ランダム4KB R/W R:21.4MB/s , W:64.9MB/s ともうこれ以上パフォーマンス上げても普通の使い方じゃ違いは体感出来ないところまできたんで、あとは今後もっと安価に SSD 大量に積めるようになったら、もう一段 5 インチベイを使って SSD 6〜8 本で RAID10 するくらいまでは今の構成のままでいいかな。
 
ちなみに、RAID10 と RAID01 は似てるようで全然違うから注意な。例えばウチの今の環境(SSD x 4)で、RAID10 と RAID01 を組むと、こんな感じになるのね。SSD 1〜4 は 1〜4 と表記。
 
{ [1 2] という RAID0 アレイ
[3 4] という RAID0 アレイ } で RAID1 アレイを構築するのが RAID01

{ [1 2] という RAID1 アレイ
[3 4] という RAID1 アレイ } で RAID0 アレイを構築するのが RAID10

で、これで何がどう違うの?ってなるんだけど、RAID01 の場合、[1 2] が RAID0 だから、1 か 2 のどちらかが故障した時点で RAID0 が崩壊しちゃう。[3 4] でも同じ事が言えるから、4 つのディスクのうち、最小で 2 台故障しただけでアウトってこと。確率的に言うと、ディスクが 2 台同時に死亡した場合に、RAID01 アレイが崩壊する確率は 2/3。

それに対して、RAID10 の場合は、[1 2]([3 4]) は RAID1 だから、そもそもどちらか 1 台が故障しても、RAID1 アレイとしては生きてるんで、各 RAID1 のうち最低 1 台生きていれば、全体としての RAID0 アレイは死ぬことが無いというわけ。こっちも最小で 2 台故障しただけでアウトなのは RAID01 と変わらないけど、2 台同時に死亡した場合に RAID10 アレイが崩壊する確率は 1/3。
 
これ、ディスク 4 台だから 1/3 と 2/3 であまり差が無いように思えちゃうけど、業務用サーバとかでディスク 16 台を使った RAID01/RAID10 のケースとかを考えると、その差は一目瞭然。RAID01 の場合に、2 台が故障した場合の崩壊確率は 8/15 だけど、RAID10 ならなんと 1/15 (!!!)。
 
もちろん、 ディスク容量の利用効率ってことでは RAID5/6 系列の方がいいんだけど、RAID5 で実用的な書き込み速度を出すにはパリティ演算チップが載ったハードウェア RAID5/6 ボードが必要になるし、RAID5 でディスク 4 台構成だったとすると、ディスクが 1 台故障した時点で耐障害性が皆無になっちゃうから、まとめて買ってきた同じロットの HDD で RAID5 を組んだりすると、故障が同一タイミングで発生する可能性もあるから、そういうときに RAID5 自体が崩壊しちゃうってこともある(実際、ウチの TeraStation ではこれが発生してデータ全滅した)んで、基本的には使いたくないw。
 
 
…つか、例によってほぼ全部スロの勝ち金を充当してるから懐は痛んでないけど、ここ数ヶ月でこのマシンにいくら突っ込んだのか考えてみたらちょっと萎えたorz

・Q9650 購入で他の PC から押し出されて E8500 に載せ替え(\24800)
ビデオカード 7900GS が 5 回に 1 回程度しか POST/BIOS
 が表示できなくなって 9800GTGE に交換(\13980)
・WD10EADS x 3 (\7280 x 3)
Intel X25-M x 4(\34000 x 2 + \25000 x 2)
・BD-R/RE ドライブ(\21800)
・5 インチベイ用 2.5 インチ HDD x 4 エンクロージャ(\15800)
HighPoint RocketRaid 2640x1(\14800)
 
……(´・ω・`)